-目次-
1.ギャロッピング奏法
2.ギャロッピング第一歩としての1冊
3.ギャロッピング奏法の生みの親
4.オススメする理由
5.まとめ

ブログ トキさん表紙

1.ギャロッピング奏法


右手の親指で、
・ベース音
・和音
・リズム

を弾きながら、

右手の人差し指や他の指で、
・メロディ
まで同時に弾くという、

1人で、バンドのようなサウンドを出すことが可能な、
「ギャロッピング奏法」

こちらは「ギャロッピング奏法」の名手、
チェットアトキンスさんの演奏です。
「チェットアトキンス奏法」
とまで言われることもあります。)

 

初めて聞く人にとっては、
まさか1人が、1本のギターで弾いているとは
思えないサウンドです。

この画期的なサウンドに魅了されて、
のめり込むギタリストがたくさんいます。

僕もその1人です。
ブログ ギター少年

2.ギャロッピング第一歩としての1冊


ライブなどで演奏していて
よくいただく質問が、

「今までそんな弾き方をしたことがないのですが、
ギャロッピング奏法に挑戦したいです。
最初はどんな練習を始めたらいいですか?」

というものです。

すごくわかります!
やってはみたいけど、
一番初めに何をするべきかがわからないですよね。


そんな時は、
決まってオススメする本があります。


僕自身もこの弾き方を始めるきっかけとなった本です。
著者 打田十紀夫さんは、
カントリーブルース
日本にまだ全然広まっていなかった時代に、
膨大な資料を自らの手でかき集め、
本や教則ビデオとして出版し、
これを世に広めた、第一人者です。

ん??おかしいですね?
この本、タイトルにも本文にも
「ギャロッピング」という言葉は
ほぼどこにも出てきません。

しかしご心配なく!!
間違いなくこの本を、
ギャロッピング奏法を始めてみたい、
という方にオススメします。


そもそも「ギャロッピング奏法」という言葉は、
「ギャロップ」
つまりお馬さんが、
パッカパッカ走るような
イメージのサウンドなので、
そのような名前で言われているようです。
(ちなみに日本以外で通用しない呼び名だそうです。)
ブログ 馬



ギャロッピング奏法を始めたい、
という人にとっては、
なかなか見つけづらいタイトルの本
かもしれないです。

色々教則本を買いましたが、
この本が一番のオススメです。

 

3.ギャロッピング奏法の生みの親


厳密にいうと、
ギャロッピング奏法と言われるものと、
この本のタイトルにある
カントリーブルースは、
違うものなのですが、

その根本、基礎となるものは共通しています。

ギャロッピング奏法の名手である、
チェットアトキンスさんの曲を
YouTubeなどでみてもらえればわかるように、
ギャロッピング奏法は、
いわゆる白人音楽と呼ばれるようなものに
近いイメージになります。

しかし、
そのルーツはといえば、

この打田十紀夫さんの本のタイトルである、
カントリーブルースといった
いわゆる黒人音楽と呼ばれるものにたどり着きます。

「カントリーブルース」
「ギャロッピング奏法」の生みの親
とも言える存在です。

この本の中でも、
「ラグタイムブルース」と呼ばれる項目が、
一番ギャロッピング奏法に近いものです。

その細かい歴史についてはこちらの記事に書きました。
ギャロッピング奏法の起源、それはブルースの起源!

ですので、
ギャロッピングを学ぶ第一歩には
これはうってつけの本なんです。


4.オススメする理由


オススメする理由はいっぱいあります。

まずは、
このブログのタイトルに
括弧書きしたように、
「フィンガーピッキング」
つまり指弾き」に初めて挑戦する
という人への説明が丁寧に書かれている点です。

これまで
フラットピック(いわゆる普通のピック)
のみで弾いてきたギタリストにも
親切な導入になっています。


カントリーブルースについて
フィンガーピッキングの基礎知識
ピックの種類持ち方姿勢が、
写真と共に説明されています。


次に、
しっかり体系立てられた課題曲たちが
素晴らしいです。

難易度の設定がちょうどで、
徐々に徐々に、
少しずつ成長できるような
絶妙な難易度のバランスで、
耳に残りやすく取っ付きやすい曲が多いです。

ブログ 楽しい練習
楽しくやっていると、
気づかぬうちに、
フィンガーピッキング
ギャロッピング奏法の、
基礎となるものが
できていくような感触です。

課題曲は、
打田十紀夫さんの実演CDが付録されており、
鑑賞用CDとしても楽しめるものです。


そして何より、
関連する音源紹介のページが充実していて、

ブログ CD レコード
今の時代は簡単にネットで、
YouTubeやストリーミングサービス
聞くことが可能なので、
容易に古い貴重な音源を聴くことができます。

意外とこのジャンルは、
どのミュージシャンを聴けばいいのかという情報は
ネットで手に入りづらく、
このページの情報はとても貴重に感じています。



5.まとめ

自分自身は、
ギャロッピングカントリーブルース
何も知らずに手に取った本だったのですが、

この本がきっかけで一気に
大好きな音楽になってしまいました。

同じタイトルでこの表紙のものもあります。
こちらは改訂版で、
基本は同じ、
課題曲音源の楽譜など、
中身がより詳しく大幅加筆された進化版です。


深くまで
このジャンルの音楽に
ハマるきっかけをくれる、
名著です。



ギャロッピングカントリーブルース
なんかかっこいいな、、」
 
「何からやればいいのかな、、」
 
指弾きさえやったことないしな、、」

「詳しくわからないけど、
とりあえずやってみたい、、」 


という方は是非。
まずはこの本一択でしょう。